日本と香港のお金のやり取り(海外送金)の基本
公開 2026年10月15日 / 内容は公開時点の情報です。手続きや料金は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
日本の口座にある貯金を香港に移したい、香港の給与の一部を日本の家族に送りたい。香港で暮らしていると、日本とのお金のやり取りは避けられません。この記事では、海外送金でかかる費用の内訳と、損をしない比べ方をまとめました。
海外送金でかかるお金は「手数料」だけではありません
海外送金の費用は、次の4つの合計で決まります。窓口やアプリに表示される「送金手数料」が安くても、合計では高くなることがあります。
- 送金手数料:送る側の銀行やサービスに払う手数料
- 為替レートの上乗せ:実際の為替レート(市場の中値)と、適用されるレートとの差。金額として表示されないことが多い「見えない手数料」です
- 中継銀行の手数料:銀行どうしの送金では、途中の銀行に差し引かれることがあります
- 受取手数料:受け取る側の銀行に差し引かれる手数料
比べるときは、「いくら送ると、相手の口座に最終的にいくら入るか」で比べるのが確実です。
主な方法
| 方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 銀行の海外送金(電信送金) | 高額の送金、相手が銀行振込を指定している場合 | 送金手数料に加えて、為替の上乗せと中継銀行の手数料がかかりやすい。着金まで数日かかることがある |
| 送金サービス | 生活費や貯金を定期的に移す場合 | 実際の為替レートを使い、手数料を別に表示する方式のサービスは、送る前に総額を確認しやすい。最初に本人確認の手続きが必要 |
| 日本のカードで香港の ATM から引き出す | 少額・一時的な場合 | ATM の手数料と為替の上乗せが重なると割高になりやすい |
送金サービスの例:Wise
Wise は、香港で送金業者の免許(香港税関の Money Service Operator ライセンス)を受けて営業している送金サービスです。香港ドルから日本円への送金では、送る前に手数料と、相手が受け取る日本円の金額が表示されます。受け取る人は Wise の口座を持っていなくても、日本の銀行口座で受け取れます。
日本の家族が日本円を香港に送る場合も、香港の銀行口座(香港ドル)や、受取人の FPS ID あてに送れます。
Wise で手数料と受取額を確認する香港ドルから日本円への送金額を入れると、手数料と相手が受け取る金額が表示されます(Wise 公式サイト)料金や対応している送金の種類は変わることがあります。送る前に、ご自身の金額で表示される手数料と受取額を確認してください。香港在住の個人アカウントは、残高の保有やデビットカードなど、国によって使える機能が異なります。
香港ならではの注意点
- 香港の銀行は口座開設の審査に時間がかかることがあります。開設までは受け取り先が無い期間ができやすいので、到着直後の生活費の用意は早めに考えておきましょう。
- 香港の口座どうしなら、即時送金(FPS・轉數快)が使えます。日本への送金は、銀行の電信送金か送金サービスを選びます。
日本側で知っておきたいこと
- 海外送金では、資金の出どころや送金の目的などの確認を求められることがあります。急ぎの送金の前に、本人確認を済ませておくと安心です。
- 日本の金融機関から100万円を超えて海外に送金すると、金融機関が税務署に報告する仕組み(国外送金等調書)があります。手続きの際にマイナンバーの提示を求められる場合があります。
- 相続や不動産の売却など大きな金額を動かす場合は、送金の前に税理士への相談をおすすめします。